Artist Statement


 

 

 

現代の日本で、多くの人がスマートフォンを持つようになって5・6年は経っただろうか。

リアルとバーチャルとの境界線の曖昧さに揺られながら、今の私たちの現実の在り処はどこにあるのだろう。

 

ニュース番組を見ながら、電車に揺られながら、家族や友人と食事をしながら…

インターネットを通して誰かと常時接続している、そんな忙しない昨今の世の中で、

人間の人間としてのなんらかの機能が鈍っていっているような、人間としての何かを欠如したような瞬間がある。

それは時代のあるべき姿かもしれない。重要なことは、私たちがどこまでを許容して、どこまでに歯止めをかけるかを自覚することにあるだろう。

 

私は、この現実の在り処への解答として、自らの力で世界を作る事を選択している。

粘土を焼いて生み出すかたちは、時にいびつで、矛盾もあって、へんてこかもしれない。

しかし、だからこそリアリティのある真の豊かさを孕んでいると思う。